ハードディスクの物理障害は想像以上に良く起こる!?

ハードディスクは超精密な機器です、しかも非常な高速な運転を長時間つづけなければならない装置です。
その構造はプラッターと呼ばれる硝子や金属の薄い円盤が数枚同軸に固定されていて、スピンドルモーターで高速回転(7200rpm)しています。
この円盤の表裏にはトラックという多重の同心円状に幅100ミクロン程の磁気記録膜が貼り付けられています。
磁気記録膜に磁気を記録する磁気ヘッドはプラターの各面に設置されていて円盤外に回転軸のあるアームの先端に取り付けであり毎秒100回の高速でスイングしてトラック上の記録すべきセクターを、ミクロン単位の精度で捉え瞬間に着磁します。

 

磁気ヘッドとプラター表面の距離は近ければ近いほど着磁に有利なので10ミクロン程度しか隙間は離せません。
この精度を実現するためにトラック磁気面に極めて薄い低摩擦の保護膜が貼ってあってハードディスク停止時には磁気ヘッドはこの膜に接触し停止していますが、運転が始まるとプラターの回転で生じる空圧で磁気ヘッドは極くわずかですが浮き上がり磁気記録膜に接触せずに、自在にスイングする仕組みになっています。

如何に低摩擦でも保護膜の摩耗は少しずつ進行し、普通の使い方でおよそ3?4年で記録膜にヘッドが接触してしまうクラッシュ状態になり遂に寿命を迎えるそうです。
その他の機構もギリギリ限界を追求した構造ですから3?4年も運転を続けますと何時故障を起こしても不思議はありません。

プラター等の回転軸受けは当初はベアリングだった様ですが最近は流体軸受けが主流になっています、ミクロンオーダーの機器ですからクリーンルーム内で製造組立されていて本来なら密閉したいところですが温度変化による空圧の変化を嫌ってフイルター僅かに通気出来る構造のケースに格納されています。
このためどんなに上手に注意深くでも一度でもハードディスクを分解しますと間違いなく故障し復活不能になってしまいます。

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