GPTとMBRの違いと運用

mbrとgpt

MBRとGPT

リンクステーション(LINK STATION)やテラステーション(TERA STATION)はパーテーション形式はMBRではなく主にGPTになります。そのため、リンクステーションから内蔵のハードディスクを取り外し、ウィンドウズXPのパソコンにUSB接続アダプター経由で繋げても、「GPT保護パーテーション」と表示されて認識もアクセスすることも出来ません。通常は不明なパーテーションまたは「GPT保護パーテーション」と表示され操作が出来ないのです。操作パネルもグレーアウトされるため何もすることが出来ません。

この「GPTパーテーション」は(ガイド・パーテーション・テーブル GUID Partition Table) の略称です。ハードディスクドライブ上のパーティションテーブルの標準規格の1つです。

2013年以前はマスターブートレコード (MBR)だけでしたが、 2013年以降、「GPTパーテーション」の普及が始まりました。以前のMBRパーティション方式が、最大2TB迄のパーテーションしか管理できませんでしたが、このGPTでは、最大8ZB迄のパーテーションを管理できるようになるため、今後のハードディスクの大容量化を見据えて採用されています。

尚、コンピュータの管理画面にて新しいハードディスクを接続し最初に使えるようにする時に下記のようなメッセージが表示されます。

論理ディスクマネージャがアクセスできるようにするにはディスクを初期化する必要があります。

注意:以前のバージョンのWindowsでは、GPTパーテーションスタイルが認識されません。このスタイルは容量が2TBを超えるディスク、またはItaniumベースのコンピュータで使用されているディスクを使用留守ことをお勧めします。

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フォーマット形式

ウィンドウズOSの場合、現在主流なのはNTFSです。古いOSやUSB外付けHDDでは一部、FAT32でフォーマットされているものがあります。USB外付けHDDでFAT32が多いのは、マックなどのOSが混在するネットワーク環境でも利用できるように敢えて、FAT32になっています。

通常、ハードディスクを新品で購入した場合、フォーマットをする前に、パーテーションを作成する必要があります。パーテーションとは区画のことで、1つのHDDを仮想的に2つや3つなどのドライブに分けて作成することが可能です。最初に、このパーテーションを決めて、それぞれのパーテーションに対して、ファイルシステムを決定します。

物理フォーマットがされた記録メディアに、パーティションやファイルシステムなどの論理フォーマットされた形式・方式をフォーマットと言います。

つまり、現在ではフォーマットと言うと、このパーティションの区画決めやファイルシステム選択の2つを実行することを指します。狭義的にはFAT32やNTFS、ext2、HFS+などのファイルシステムの決定と操作実行だけを指す場合もあります。

というのも、2013年以前では、WIndowsの場合、パーティション区画はMBR(マスターブートレコード)しかありませんでした。
そのため、フォーマットと言えばファイルシステム選択のFAT32やNTFSといったものしか存在しなかったからです。

パーテーションテーブルには2種類があります

MBRとGPTの主な違いはパーテーション区画作成最大容量です。ハードディスクは年々、大容量化し3TBや5TBといったものが発売されるようになってきました。ですが、古いMBR方式のパーテーションでは、最大2TBのため、3TBや5TBの容量があっても、2TBと1TBに分けてパーテションを作成することになります。これは、MBRで作成可能な最大容量が2TB迄のためです。

そのため3TBや5TBといったハードディスクを単一のパーテーションで利用したい場合には、MBRではなく、GPTで作成しないと1ドライブになりません。

  1. MBRマスターブートレコード:最大2TBまで
  2. GPTガイドパーテーションテーブル:最大8ZBまで

TB(テラバイト)は 1,099,511,627,776バイトです。ギガバイトでは1,024ギガバイトに当ります。
ZB (ゼタバイト)は1,180,591,620,717,411,303,424 バイトです。 ギガバイトでは(1兆1800億)ギガバイトに当ります。

ハードディスク容量が2TBを越えるかどうかで、扱えるパーテーションテーブルに違いがあります。

OSとパーテーション認識

リンクステーション(LINK STATION)やテラステーション(TERA STATION)だけに限らず、発売年月日やメーカー、型番によってはUSB接続の外付けハードディスクでも、「GPTパーテーション」の場合があります。古いUSB接続の外付けハードディスクでは、パーテーション形式がMBRであったり、ファイルシステム(フォーマット形式)がFAT32の場合がほとんどです。

バッファロー製の付属ツールDisk Formatter(ディスクフォーマッター)では、2TBのFAT32形式でハードディスクをフォーマット可能ですが、安定性や今後のことを含めてパーテーションやフォーマットを選ぶなら、MBR方式ではなく、「GPT」でパーテーション区画情報を作成し、ファイルシステムはFAT32よりもNTFSでフォーマットした方が利便性が高いでしょう。

Windows XP(エックスピー)やWindows Server 2003(Service Pack 1以降)を除くOSではハイブリッドMBRの構成でMBRパーティションの方が優先される設計ですが、アクセス可能になっています。つまりWindows Vista(ビスタ)以降では「GPT保護パーテーション」で作成された区間のハードディスクでも認識が可能です。

また2013年10月18日より提供が開始されたWindows 8以降のOSでは、正式にEFI経由で「GPT保護パーテーション」からの起動と「GPT保護パーテーション」へのアクセスが可能になっています。そのため、OSが比較的新しい場合には、特に気にせずマスターブートレコード (MBR)でも、GPTガイドパーテーションテーブルでも認識することが出来ます。

MBRマスターブートレコードのメリット

MBRマスターブートレコードにも少なからずメリットがあります。例えば、複数のOSが混在する環境下ではメリットがあります。中でも、Windows XP(エックスピー)が現在も稼働している場合には、MBRマスターブートレコードのUSB接続HDDを利用するメリットがあります。但し、ウィンドウズ10以降が標準になる今後、MBR形式のパーテーションを採用するメリットは残念ながらほとんどなくなることでしょう。

また2017年以降は、マスターブートレコードでパーテーションが区画され、FAT32でフォーマットされた「USB接続形式の外付けHDD」の故障率は極めて高くなることが予想されます。というのも、2013年以降、パーテーションはGPTに徐々に置き換わっており、ほぼ最終のMBR形式の「USB接続形式の外付けHDD」の販売が2013年からちょうど4年目に当るからです。

ハードディスクの故障率はおおよそ4年以上経過すると飛躍的に壊れる可能性が高くなると言われています。購入から1週間、1カ月の故障率も高いのですが、安定稼働していたハードディスクでも4年を経過すると経年劣化し内蔵のヘッドやモーター、記録面などの劣化が急速に進むと言われています。

良くあるパソコントラブルが「昨日まで普通に使えていたのに、今朝、電源を入れたら、認識できない!」といったトラブルが発生しやすくなります。

そのため、2013以前またはMBRマスターブートレコード、、FAT32でフォーマットされた「USB接続の外付けHDD」を利用している場合、早急に全データのバックアップを取り、新しい「USB接続の外付けHDD」に交換した方が安全です。

MBRとGPTのまとめ

  1. パーテーションテーブルにはMBRとGPTの2種類がある
  2. Windows XP(エックスピー)やWindows Server 2003では「GPT保護パーテーション」を認識できない。
  3. 2013年以降のOSやサービスパックにて「GPT保護パーテーション」を正式に利用可能になった
  4. Windows Vista(ビスタ)や7、8、10などでは「GPTパーテーション」からの起動とアクセスが可能
  5. 複数のOSが混在するLAN環境下ではMBR形式でFAT32でフォーマットされた外付けHDDが便利
  6. 2013年以前に発売されたUSBの外付けHDDは2017年以降に急激に故障する可能性が高い

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